センターの概要

センターの概要

これまで,愛媛大学教育学部は,附属学校園との共同研究を始め,初等教育段階,中等教育段階,社会教育段階のそれぞれの科学教育に関する研究および支援活動を行ってきました。附属小学校は平成24年度にはソニー子ども科学教育プログラム最優秀校に選定されるなど目に見える成果も出てきています。また,令和元年には愛媛県立とべ動物園(公益財団法人 愛媛県動物園協会)と教育に関する連携について覚書を結ぶなど発展しさらに,JST事業の中高生の科学研究活動実践推進プログラム,ジュニアドクター育成塾およびGSC事業にも貢献しております。本センターの設置によってさらに科学教育研究を発展することで地域の科学教育の振興に貢献します。

本センターは3つの部門で構成しています。それぞれの研究対象となる教育段階に応じて,専門的な教材の開発,評価,支援活動を展開していきます。

 

研究部門

①初等教育部門

附属幼稚園および附属小学校を中心に地域の学校と連携しながらカリキュラムおよび教材の開発を行います。また,キッズアカデミアやジュニアドクター育成塾などのインフォーマル科学教育によって突出した人材の育成にも寄与していきます。

 

②中等教育部門

附属中学校および附属高校,SSH校を中心に地域の学校と連携しながらカリキュラムおよび教材の開発を行う。また,えひめサイエンスリーダースキルアッププログラムを通した課題研究の支援やGSC事業との連携で突出した人材の育成にも寄与していきます。

 

③高等・社会教育部門

先端的な科学教育を実践できる教員を育成するために,教材研究プロフェッショナル講座や理科教育研修会等を活用して,研修会やセミナーを実施します。また,社会教育として積極的に博学連携・産学連携も展開し,地域の科学的リテラシーの向上に寄与していきます。

 

〔ごあいさつ〕

令和5年4月1日より,本センター長を拝命しました。「愛媛大学教育学部附属科学教育研究センター」は、これからの「超スマート社会」に対応した科学人材の育成と、地域社会における新しい科学教育のあり方を追究するために、2021年4月に設立されました。5月より,新型コロナウイルス感染症の取り扱いも変化し,様々な活動が活発になると推察されます。これまで同様に,科学教育支援事業の組織的運営、附属学校園及び地域の学校・教育機関等と連携した科学教育カリキュラム・教材開発など、地域における科学教育の支援や高度化に向けた取組等を推進していきます。本センターは、教育学部の自然系教科の教員を中心に、幼年・初等教育部門、中等教育部門、高等・社会教育部門の3部門から構成されています。本センターの所属教員は数学,理科,技術を中心に幼年教育から社会教育までを専門とした幅広い教員で組織されています。学校現場との連携はもちろん,様々な分野の協働により,愛媛から新しい科学教育を提案していきたいと考えております。

科学教育研究センター長 向 平和