★ 熱中症を防ぐための対策 ★ |
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熱中症の症状と熱中症対策について, 浅井英典先生に聞いてみました.
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聞き手:隊長
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回答者
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隊長:運動中に友達が顔を真っ赤にして倒れそうなんですが・・・どうしたらいいの? |
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先生:それは熱中症になる一歩手前の状態だよ. |
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隊長:熱中症って? |
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先生:その説明の前に,なぜ,汗をかくのか分かる? |
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隊長:??? |
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先生:運動中は体温の過度の上昇を防ぐため,汗をたくさんかきます.その量は,運動強度・時間あるいは環境により異なってきます.発汗量に応じて水分摂取を積極的に行うことが必要で,それを怠った場合には,脱水症状になります. |
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隊長:体の水分が減ってしまうことと熱中症とは関係あるの? |
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先生:体の水分が減った状態で運動を継続すると,体温が過度に上昇し,脱水にともなう障害を引き起こす危険が出てきます.このような障害を熱中症というのです. |
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隊長:じゃあ…熱中症の症状には,どんなものがあるの? |
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先生:まずはじめに熱痙攣として,発汗が著しく,足,腕,腹部などの筋肉に痛みをともなう痙撃が起こり,口渇,吐き気,嘔吐,腹痛などが起こります.この時は,生理食塩水(0.9%)を飲ませましょう.
そして,その状態が進むと,顔面蒼白,めまい,脱力感,脈拍は速く,呼吸促迫,ときに意識喪失がみられます.このような場合は,涼しい場所に移して衣服をゆるめて寝かせ,下肢を30度くらい高く上げ,まず水を飲ませしょう.
さらに進行すると熱射病になります.その症状は,著しい発汗があるが,やがて発汗は停止し,皮膚は紅潮して熱くなります.体温は著しく上昇(40℃以上)し,吐き気,めまい,倦怠感,意識障害(応答が鈍い,言動がおかしい,意識がない)などをきたします.多臓器不全(中枢神経系,循環器系,呼吸器系,腎臓,肝臓等すべての臓器が種々の程度に障害される)を合併することが多く,死に至る危険性が高いのです.
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隊長:そうなったらどうしたらいいの? |
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先生:意識がなく,体温が40℃以上あれば熱射病とみなし,からだを冷やしながら集中治療のできる病院へ大至急運ぶことを考えてください.体を冷却する方法には,全身に水をかけたり,濡れタオルを当ててあおぐ方法,首筋,脇の下,鼠径(股間部)などを氷を入れたアイスパックで直接冷やす方法などがあります. |
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隊長:熱中症は,どうしたら防げるの? |
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先生:適度な休息,水分補給のタイミングとその量,衣服や体調に注意することが大切です.特に,運動前にコップ1杯(200〜400cc)の水分を摂り,運動中は,15〜20分ごとにコップ1杯程度の水分を摂ることを心がけましょう. |
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隊長:どのような水分を摂ったら良いの? |
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先生:水分の補給だけを考えるのなら,スポーツドリンクでなくても,氷を入れた冷たい水で十分です.のどが渇いたと感じたときには,既に水分摂取のタイミングとしては,遅れていますから,早め早めに水分を摂ることを心がけて,楽しくスポーツを行いましょう.
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隊長:先生,ありがとう.これからは,熱中症に気をつけて,こまめに水分をとるよ.じゃあ,バスケしに行こっ! |
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今日も新しい知識が増えたなぁ. これからも気になったことは質問していこう.
もうすぐ秋だなぁ.秋といえば・・・食欲の秋でしょ! おいしいものいっぱい食べよっ.
<ただいまの運動豆知識レベル:Level 1>
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