Q1 なぜ「幼児」教育ではなく「幼年」教育なのですか?
A. 乳幼児から小学校低学年までを守備範囲としているからです。
一般に「幼児」教育といった場合には,0歳から小学校就学までの子どもたちの教育を意味します。
「幼年」教育では小学校低学年までを「幼年期」ととらえ,この時期の教育に専門性を持つ教員や保育士を養成することを目的としています。
そのため,幼稚園1種免許状に加え,小学校1種免許状も必須免許状として課しています。
これにより,幼稚園・保育所の保育者であっても幼小連携に得意領域を持つことを想定しています。
Q2 保育士コースって何ですか?
A. 保育士資格を取得するためのコースで,正式には,保育士養成コースと言います。
保育士資格を取得するためのコースで,教育発達実践“コース”や初等中等教科“コース”の「コース」とは意味が異なりますので,注意して下さい。
学校教育教員養成課程の教育発達実践コース(幼年教育サブコース,小学校教育サブコース,特別支援教育サブコース)に属しながら、保育士養成コースにも所属することになります。
保育士養成コースに所属して保育士資格関連科目の単位を取得すると,卒業時に保育士資格を取得することができます。
保育士養成コースに所属することができるのは,学校教育教員養成課程の教育発達実践コース(幼年教育サブコース,小学校教育サブコース,特別支援教育サブコース)の学生のみで,定員は12人です。
幼年教育サブコースの学生は優先的に保育士養成コースに所属することができます。
Q3 保育士資格は必ず取得しなければなりませんか?
A. 必修ではありませんが,強く推奨しています。
幼年教育サブコースでは,保育士資格の取得は必ずしも義務づけられていません。しかし,幼保一体化の流れから考えると,幼稚園免許と保育士資格の併有が求められることから,幼年教育サブコースの学生には保育士資格を取得することを強く推奨しています。幼年教育サブコースの学生は,ほぼ全員が保育士資格を取得して卒業しています。
Q4 小学校免許は必ず取得しなければならないのですか?
A. 幼年教育サブコースでは,必ず取得しなければなりません。
幼年教育サブコースは,小学校低学年までの子どもたちを視野に入れたコースですから,幼稚園1種免許状と小学校1種免許状を必修としています。そのため,幼稚園1種免許状と小学校1種免許状の両方を取得しないと卒業することができません。
Q5 幼年教育サブコース以外では,幼稚園免許や保育士資格を取得できないのですか?
A. 幼稚園免許は教育学部の学生なら誰でも取得できます。保育士資格は教育発達実践コースの学生だけが対象で,人数制限もあります。
幼稚園免許に関しては,教育学部の学生であれば,幼稚園免許科目の単位を取得することで,幼稚園1種免許状または2種免許状を取得することができます(ただし,時間割や授業時間との兼ね合いで必ずしも取得できるとは限りませんので注意して下さい。また,通常の教育実習に加えて幼稚園での教育実習が必要な場合があります)。
保育士資格を取得するためには,保育士養成コースに所属しなければなりません。保育士養成コースに所属できるのは,学校教育教員養成課程の教育発達実践コース(幼年教育サブコース,小学校教育サブコース,特別支援教育コース)の学生で,このうち幼年教育サブコースの学生は保育士養成コースに優先的に(選抜なしで)所属できます。
保育士養成コースの定員は,幼年教育サブコースの学生(定員6人)を含めて12人に制限されています。そのため,幼年教育サブコースの学生(定員6人)を含めた希望者が12人を越える場合には,小学校教育サブコースと特別支援教育サブコースの学生については4月当初に選考を行います。
初等中等教科コースの学生は保育士養成コースに所属することはできません。
Q6 中学校や高校,特別支援学校の免許は取得できますか
A. 取得は可能ですが,必ず取得できるとは限りません。
卒業のために必ず取得しなければならない幼稚園免許や小学校免許と違い,中学校,高等学校,特別支援学校は取得が必須な免許状ではありません。
単位を取得することで中・高・特支免許が取得できますが,中・高・特支免許が取得できるような特別な配慮は行っていないこと,教育実習も中学校や特別支援学校等で行わなければならないことから,時間割や授業時間との兼ね合いで必ずしも取得できるとは限りませんので注意して下さい。
Q7 小学校にも就職できますか?
A. もちろん小学校にも就職できます。
幼稚園・保育所に就職する学生が多いですが,小学校1種免許状も取得しますから,もちろん小学校への就職もできます。
小学校低学年の先生など,幼稚園・保育所との接続・連携に強い小学校教員を目指し,小学校に就職した学生もいます。
入学の時点で幼稚園・保育所と小学校を迷っている人でも,大学で勉強する中で幼稚園・保育所と小学校のどちらかに決めることは十分可能です。
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