kyoushoku

チーム学校スペシャリスト養成講座 地域連携 2日目

地域連携講座の2日目の講師は、前文部科学省国立教育政策研究所社会教育調査官で、現在、西予市立野村小学校教諭の二宮伸司氏です。「学校を拠点とする地域づくり」に求められる地域コーディネーターとしての資質の向上に向けて、講義やグループ演習が行われました。
まず、講義では、「原点を知る」ということで、教育の目的や学校教育と社会教育、コミュニティ・スクールと地域学校協働活動の違いなど、基本的な知識の整理と確認を行いました。その後、グループ演習として、「学校が地域社会の拠点となり、その教育的成果が可視化できる施策」を話し合いました。
教育行政職員の立場になって、地域の解決したい課題や事業の方向性を考え、目的・目標を設定し、年次計画を考えていきます。最初は戸惑っていた参加者ですが、グループでの意見交換を通じて考えが次第に明確になり、発表では、効果が期待できるような施策の提案が次々となされました。
コロナウィルス感染対策で、人との距離を考えつつの活動となりました。しかし、「行政」という新たな視点を持ってコミュニティ・スクールや地域連携協働活動について考え、話し合うことができ、たいへん有意義なものとなりました。
二宮氏は、「EBPM(Evidence Based Policy Making)」=「客観的な根拠に基づく施策立案」を強調されていました。教育現場では、教職員の経験や感覚に頼ってきた部分が多く、エビデンス・データを活用して取組を計画したり、改善・充実したりすることが十分ではなかったように思われます。今後、PDCAサイクルの確立とともに、客観的な根拠を重視していくことの重要性も学ぶことができました。

PAGE TOP