教育福祉編 第3日目

「教育福祉」の最終日は、関西学院大学の馬場幸子氏による「チームアプローチとスクールソーシャルワーク」と題した講義と演習でした。コロナウィルス感染拡大防止のため、今回の講座では初のリモート形式で行われました。

 講義では、スクールソーシャルワーカーの職務についてお話をしていただきました。学校内で起きている問題は、発達障がいなど児童生徒個人の問題だけでなく、児童虐待など家庭内で生じている事柄からの影響であったり、失業など親と社会との関係で起こったりしているものもあります。問題を抱える子どもへの支援を行う際には、問題を多角的に捉えること、関係機関・専門職の役割を理解すること、多職種連携によるチームアプローチを採用することを示していただきました。

 演習では、事例を基に、グループに分かれてケース会議を行いました。ケース会議は個別の対応が必要な子どもについて話し合い、情報交換をするとともに、今後の対応方針を決めていくための会議です。学級担任や養護教諭、管理職、生徒指導主事など役割分担を行い、馬場氏からグループごとに助言をいただきながら演習に取り組みました。どのグループも全員参加で、建設的な問題解決策が検討されました。チームアプローチの重要性を深く理解することができ、有意義なものとなりました。

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