授業レポート第5回 信頼を構築する学校危機管理
よりよい学校は、教師と児童・生徒、教職員同士、教師と保護者や地域住民相互のよりよい人間関係の上に成り立っています。水曜第2限「信頼を構築する学校危機管理」は、この相互関係を改善し、マネジメントするスクールリーダーとしての資質を習得することをねらいとした授業です。今回は、その授業の様子をレポートします!
授業の講師は、愛媛県教育会常務理事の吉田慎吾先生です。吉田先生は、小学校や中学校の教員、管理職だけでなく行政経験も長くお持ちで、様々な立場・視点からお話をしていただいています。
今日の授業で、まずお話されたことは、「確証バイアスを避ける」ということです。「確証バイアス」とは、自分の考えを検証する際にそれを支持する情報ばかりを集め、反証する情報を集めようとしない傾向のことだそうです。確証バイアスに陥ると正しい判断ができません。そのリスクを頭に置いて、自分の信念にそぐわないものも取り上げていくことが大切だとお話されました。
適切な事故対応や教職員・保護者とのかかわり方、また、子どもたちに「本物」と出会わせることの大切さなど、学校経営や危機管理において、信頼を得ることのできるリーダーはどうあるべきか、多くの示唆のあるお話をしていただきました。情熱のこもったお話に引き込まれ、90分の授業時間があっという間に終わりを迎えました。
これからの授業では、受講生自身が学校危機管理に関して事例研究を行い、吉田先生の助言を頂きながら協議を深めることになっています。