履修証明プログラム 「チーム学校スペシャリスト養成講座」特別支援教育講座②
11月23日、第9回「チーム学校スペシャリスト養成講座」が開催されました。今回の講座には、現職教員、大学院生、学部生、一般参加者に加え、「小松高校」と「丹原高校」の高校生も参加しました。幅広い参加者が集い、年齢や立場を超えた意見交流が行われました。テーマは「特別支援教育講座」の第2回で、幼児教育と特別支援教育について学ぶ機会となりました。講師は、幼児教育を専門とする愛媛大学教育学部の青井倫子先生と、特別支援教育を専門とする冨田享子先生です。
講座の前半では、青井先生が「保育実践に生かす幼児理解」をテーマに講義を行い、保育所や幼稚園において子どもたちが「共に育つ」ことの意義を説明されました。一人ひとりの特性や個性を尊重する保育の重要性を解説し、異なる背景を持つ子どもたちが集団生活を通じて成長していく過程の具体例を示されました。
後半は、冨田先生が「特別支援教育の動向」をテーマに、歴史や現状、課題について具体例を交えて講義を行いました。法制度や教育現場での実際の取り組みが紹介され、「自分とは違う考えがあるかもしれない」という視点を持つことが多様性を考える上で重要であると強調されました。現場経験に基づく具体的なエピソードが盛り込まれ、支援活動の実際をリアルに感じ取れる講義となりました。
また、「学校などの公共施設におけるユニバーサルデザイン」や「スマートフォンなど身近な物におけるデザイン」も紹介され、スロープや点字ブロック、音声案内設備などの具体例が挙げられました。今回の講座は、世代や立場を超えた意見交流を通じ、多様性を尊重した教育や環境づくりについて考える貴重な機会となりました。
番外編
講座終了後、小松高校の教員と講座を受講していた高校生や教育学部の学生が集まって、「教員養成コース」のカリキュラムについて意見交流をしていました。この「教員養成コース」では、愛媛大学教育学部や教職大学院との連携した高大連携の活動も取り入れられる予定です。情熱いっぱいで前向きなや高校生(教師の卵たち)とともに、これからどのような学びが進んでいくのか、期待でいっぱいです。きっと、愛媛の教育の未来は明るいことでしょう!
次回は、特別支援教育講座最終回です。