履修証明プログラム 「チーム学校スペシャリスト養成講座」教育相談②

“不登校”とどう向き合う?? ~伊予高校&松山聖稜高校の「教師の卵」と共に!!~

 10月6日に第8回「チーム学校スペシャリスト養成講座」が開催されました。今回のテーマは「教育相談講座」で、全国的に増加している不登校について学ぶ機会となりました。講師には、伊予市教育委員会の巡回教育相談員(元小学校養護教諭)である矢野多美子先生をお迎えし、不登校の現状や背景について詳しくお話していただきました。

 講座の前半では、矢野先生から不登校に関するデータや実際の事例を紹介していただきました。その後、参加者は「自分が学級担任だったら、不登校とどう関わるか」を考えながら、具体的なケースについてグループで意見を交換しました。今回の講座には、通常の参加者だけでなく、伊予高校と松山聖陵高校の教員養成コースに所属する高校生(教師の卵!?)も加わりました。参加した高校生は、教員を目指しており、現場で起こる問題についてより深く理解したいという強い思いで参加していました。一般参加者は、親としての立場、現職教員はこれまでの担任経験を、院生や学部生は実習での学びを、高校生は自身や友人等の経験をもとに多様な視点から検討し合いました。現役の高校生からの実体験を聞くことは、それぞれの立場での気付きや学びがあり、愛媛大学版カタリ場の価値あるひとときは、参加者にとって有意義な時間となりました。

 後半では、参加者から寄せられた不登校に関する質問に、矢野先生、大西先生(元小学校校長 現小学校教諭)、兵頭先生(小学校教諭)が一つひとつ丁寧に答えられました。保健室登校の実情や学校全体でのサポート体制、不登校児童生徒との関わりなど具体的な悩みや疑問が解決され、現場での実践に生きる知識が多く得られました。
 今回の講座の最後に矢野先生が言われた言葉に感銘を受けました。「目の前の苦しんでいる不登校の子どもを楽にしてやりたい。子どもたちには、これからまだまだ可能性がある。自分の長所も短所も知って、上手く世の中を渡っていく力を身に付けてほしい。」

 

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