研修会活動報告2015 of 理科教育HP

2015年度理科研修会活動報告

  3月12日 第102回理科教育研修会「絵本を使った科学活動





  1月30日 第101回理科教育研修会「教材開発ワークショップ/えひめ高校生サイエンスチャレンジ2015

CIMG0359.JPGCIMG0361.JPGCIMG0365.JPGCIMG0369.JPG第101回理科教育研修会は,第一部大学生による教材開発ワークショップと第二部えひめサイエンスチャレンジ2015の二部構成で行われました。第一部は,教育学部1回生「理科教育実践研究Ⅰ」履修生によるSTEM教育を目指した教材開発の紹介と討論が行われました。参加者は高校生20名程度,学生9名,高校教員5名,教育センター指導主事3名,大学教員3名でした。現職教員から様々なご指摘等をいただき学生にとって大変有意義な時間となりました。午後は,県内中学生,高校生による研究発表会が行われました。県内から100名以上の高校生による口頭・ポスター研究発表が行われました。SSH校の発表では英語でのプレゼンターションが行われました。また,中学生も積極的に質問するなどとても充実した発表会となりました。



  1月23日 第100回理科教育研修会「磁気と電気のマリアージュ~電磁誘導~

講義1.jpg講義2.jpg磁気浮上.jpg2016年1月23日(土)に, 第100回理科教育研修会(教材研究プロフェッショナル講座)を実施しました。参加者は小学校教員1名,高等学校教員1名、学生1名の計3名でした。電磁誘導とは何か、その理解方法について講義を行った後、実際に永久磁石とアルミ板やアルミ管を用いて様々な電磁誘導現象を体験してもらいました。身近にある道具を使った様々な電磁誘導現象に興味を持たれたようです。体験だけでなく、その現象をどのように理解するか、また、どのような所で応用されているかについても詳細な説明を行いました。さらに、磁性体の分類についても講義を行い、よく知られた身近な強磁性だけではなく、世の中には様々な磁性が存在することを紹介しました。その中でも、原子の電磁誘導現象が起源で生じる反磁性については、反磁性体である熱分解カーボンの磁気浮上を体験してもらいました。初めて体験する方が殆どで非日常的な現象に驚きの声が上がっていました。参加者は少なかったものの充実した研修会となりました。
(実施担当者:中本 剛)



  12月19日 第99回理科教育研修会「サイエンスカフェ・理科教材の情報交流

CIMG2739.JPGCIMG2740.JPGCIMG2744.JPG理科教育研修会年末恒例の「サイエンスカフェ・理科教材の情報交流」を開催しました。教育現場から5名、大学院生2名、大学教員5名、計12名のこぢんまりとした会となりましたが、提供いただいた話題が興味深いものばかりで、少人数ならではの自由に意見交換を行うことが出来、まさに「サイエンスカフェ」といったところでしょうか。
提供いただいた話題は以下のとおりです。
「直流・交流切り替え電源の開発」「自作交流発電機の教材化」「紙コップ・カムバック」「ドラミングキツツキ」「体細胞分裂観察における永久標本の作成」「関川の岩石及び川砂」「塩の教材化」「ハイスピードカメラの紹介」
科学工作の面白さ、更なる改良の可能性など議論は盛り上がるばかりでした。また、市販されている機器の科学分野における利用方法の最前線などの紹介もありました。午後3時から2時間の予定でしたが2時間半を超えそうでしたので、途中で打ち切り、第二部に突入しました。第二部には9名の参加があり、場所を大学近くの居酒屋に移動、会は一層盛り上がるばかりでした。


  11月28日 第98回理科教育研修会「振り子教材の深化・拡充

IMG_1358-3.JPGIMG_1359-2.JPG2015年11月28日(土)に第98回理科教育研修会を愛媛大学教育学部3号館3F305教室で実施しました。テーマは「『振り子』教材の深化・拡充」で,白濱弘幸教授と隅田学教授とが担当しました。大学院生および大学生5名が参加しました。
今回の講座では,小学校における「振り子」の教材を題材として,小学生の気付きを始点とした,科学的な実践としての学びの拡がりと深まりを実際の事例を紹介しながら考えました。周期的ポテンシャル下に置かれた振り子の運動は,線形のポテンシャル下のばねの運動などとは異なり,それ自身が学術的な研究対象となるような非常に複雑な運動をします。小学校学習指導要領では,振り子の運動を近似的に線形問題として取り扱うように指導するように記述されていますが,児童はこの枠組みを超えるような本質的な指摘をすることもあります。また市販のテストでは,そうした部分を十分に考慮できていない問題が出されることもあります。本研修では,児童が振り子の非線形について興味を持った時に,どのように対応するかについて,実際に小学生の子どもが学び進めた学習の経路を辿りながら,受講者と共に考えました。さらに,理科(科学),算数/数学,技術,工学といった自然科学系の教育を行うときに必要な教育方法について,米国のSTEM教育やK-12科学教育を参照しながら討論しました。
限られた時間ではありましたが,「振り子」という教材について,物理学的意義,(取り扱い方を含めた)教育学的意義,(日常生活に関連付けた形での)技術・工学的な意義について,活発な意見交換を通して,理解を深めることができました。(実施担当者:白濱弘幸・隅田学)


  11月 7日 第97回理科教育研修会「身のまわりの化学

都合により中止になりました。

  10月17日 第96回理科教育研修会「プロジェクトワイルド一般指導者講習会

DSC07476.JPGDSC07482.JPGDSC07489.JPG2015年10月17日(土)に第96回理科教育研修会(教材研究プロフェッショナル講座共催)を理科教共同学生実験室3で実施しました。内容は「プロジェクトワイルド一般指導者講習会」でした。今回は学生7名の参加でした。午前中はプロジェクトワイルドについての概念を学びながら,実際に3つのアクティビティを体験してもらいました。オーディアというアクティビティは野生生物の個体数変動をジェスチャーゲームでシミュレーションするものです。実際に変動が起こる要因について考えることができる活動となっています。午後からはテキストを見ながら実際に講師としてアクティビティを実践するティーチバックを実践しました。実践的にテキストの使い方を習得できるワークショップ形式の講習会で,全員が今後実践できると思います。(実施担当者:向平和)



  9月5日 第95回理科教育研修会「秋の皿ヶ嶺の自然散策

DSC07383.JPGDSC07327.JPGDSC07375.JPGDSC07378.JPG2015年9月5日(土)に第95回理科教育研修会(教材研究プロフェッショナル講座共催)を皿ヶ嶺で実施しました。テーマは「秋の皿ヶ嶺の自然散策」で,日詰雅博教授,向平和准教授,中村依子講師が担当し,大高茂範先生に外部講師にお迎えしました。現職教員3名(小学校1名,中学校2名),引率教員3名の計6名が参加しました。春と比較してブナなどの落葉広葉樹が葉を広げ,薄暗い林道に花期迎えた野草を観察することができました。皿ヶ嶺森林公園の駐車場に集合したあと,午前10時に風穴付近から始めて,ゆっくりと3時間かけて竜神平,皿ヶ嶺山頂までの登山道の植物を中心に自然観察を行いました。観察できた野草は,ヤマホトトギス,ヤマラッキョウ,ツリガネニンジン,イナカギク,フジグロセンノウ,ハガクレツリフネ,レイジンソウ,アキノキリンソウ,オタカラコウ,オオバショウマ,カワラナデシコ,モミジガサ,コオニユリ,イワタバコなどです。思ったより涼しい中,春と異なる野草の花や果実が観察でき,日ごろの疲れが大いに癒されました。(実施担当者:日詰雅博・向平和・中村依子)



  7月25日 第94回理科教育研修会「岩石薄片を作ろう

P7250108.JPGP7250109.JPGP7250110.JPG第94回理科教育研修会では、岩石の薄片作成を行いました。愛媛県内各所に産出する岩石から、火山岩と深成岩それぞれ3種類ずつについて薄片を作成しました。火山岩は、流紋岩質溶結凝灰岩(松山溶結凝灰岩:松山市梅津寺)、角閃石安山岩(松山市興居島黒崎海岸)、カンラン石玄武岩(松山市祝谷東町)について、深成岩は、黒雲母花こう岩(松山市重信川上流)、閃緑岩(久万高原町面河渓谷)、ハンレイ岩(今治市波止浜)について薄片作成を行いました。今回は、岩石からチップの切り出し、研磨、スライドガラスへの接着までをあらかじめ行っておき、グラインダーで薄くする作業から始めたため、全ての参加者が一応6種の岩石について薄片を仕上げることができました。最後にカバーガラスで試料を封入し、クリーニングをしてラベルを貼れば完成の状態で、作業を終了しました。また、偏光板を準備し、生物顕微鏡を使用すれば、子どもたちにも手軽に岩石博片を観察できることを紹介し、研修会を終了しました。今回は、小学校教員2名、教育委員会関係2名、合計4名が参加しました。暑い中での研修会でしたが、充実した内容となりました。(実施担当者:佐野 栄)

  6月20日 第93回理科教育研修会「風力発電を題材とした教材紹介と実践報告

DSCF5613 - コピー.JPGDSCF5615 - コピー.JPGDSCF5619.JPG2015年6月20日(土)に第93回理科教育研修会(教材研究プロフェッショナル講座を共催)をテーマ「風力発電を題材とした教材紹介と実践報告」として実施しました。ペットボトルを加工したプロペラで,ギアボックスを介してDCモータを回転させ,発電するというものです。現職教員7名(小学校4名,中学校1名,高等学校1名,教育委員会1名)に参加頂きました。実際にペットボトルを切り裂く工程から活動を開始し,小学生が加工できるように準備した治具の使用も体験してもらいました。発電した電気を電気2重層コンデンサに蓄電し,端子電圧を確認するためのフルカラーLEDの点灯実験やモータ付き模型自動車を動かす実験も行いました。また,ギアボックスの速度伝達比の違いによる発電特性の違いも確認してもらいました。最後にこの教材を用いて行った小学校での実践授業の報告も行いました。限られた時間でしたが,一人でかなりの数のプロペラを製作された参加者もおり,興味を持って活動頂けました。(実施担当者:大西義浩)

  5月30日 第92回理科教育研修会「裸子植物を知ろう

DSC_0414.JPGIMG_3686.JPGIMG_3688.JPGIMG_3689.JPG総合教育センターの先生と3名の小学校教員の参加がありました。裸子植物は,知っているようであまり知られていないので,裸子植物について概説し,その後,構内に植栽している裸子植物の実物を観察しました。陸上植物の起源から進化について説明し,植物が陸上へ進出する過程で,表皮・気孔・仮根が生まれ,さらに大きく成長するために維管束が発達したことを,蘚苔類・シダ植物・種子植物について比較をしました。コケ植物やシダ植物は精子により受精が起こるが,種子植物では花粉管によって精細胞が運ばれて受精します。ソテツとイチョウでは胚珠の中の花粉管で精子が作られ受精することを動画で紹介し,これは日本人の発見であることやイチョウで実際に精子を観察する方法も紹介しました。裸子植物には,ソテツ類・イチョウ・針葉樹類・グネツム類があり,分子系統学では一つのグループになっていること,針葉樹は多数の科や属があることを紹介しました。身近なスギとマツを例にとって生活史について紹介し,被子植物との違いは胚珠が露出しているだけでなく,受粉から受精までの期間が長いことを確認しました。これは受粉時に花粉や胚のうが未熟であり,その後発生が進んで受精することが出来るために長期間かかることを説明しました。その後,構内でソテツの雌花の大胞子葉に胚珠が付いている様子やマツ類の葉の数や短枝・長枝などについて説明しました。その他,珍しい外国産の針葉樹(コバノナンヨウスギ,ナンヨウナギ,アメリカネズコ,ストローブマツ,コウヨウザン,タイワンスギ,ユサン,オニヒバ,フッケンハク,セコイアなど)の観察を行いました。(担当者:日詰雅博・向 平和・中村依子)

  5月10日 第91回理科教育研修会「春の皿ガ嶺の自然散策

P1020721.jpgP1020726.jpgP1020738.jpgIMG_3555.JPGIMG_3602.JPGIMG_3612.JPG2015年5月10日(日)に第91回理科教育研修会(教材研究プロフェッショナル講座を共催)を皿ヶ嶺で実施しました。テーマは「春の皿ヶ嶺の自然散策」で,佐伯友美外部講師(済美平成中等学校),日詰雅博教授,向平和准教授,中村依子講師が担当しました。現職教員3名(小学校1名,元中学校1名,中等学校1名),大学生7名,引率教員3名の計13名が参加しました。ブナなどの落葉広葉樹が新緑の葉を広げかけたころで,多くの野草が花期を迎えており,最高の自然散策になりました。皿ヶ嶺森林公園の駐車場に集合したあと,午前9時半に風穴付近から始めて,ゆっくりと3時間かけて竜神平,皿ヶ嶺山頂までの登山道の植物を中心に自然観察を行いました。皿ヶ嶺について詳しい参加者の大高先生からも植物に関する説明がありました。この季節に気をつけなければならないツタウルシの説明なども踏まえて,今後の自然観察会の指導に役立つ情報も多くありました。観察できた野草は,ヤマブキソウ,コミヤマカタバミ,イチリンソウ,ヤマルリソウ,ミツバテンナンショウ,ツクバネソウ,シコクスミレ,シコクカッコソウ,ギンリョウソウ,ウバユリ,フタリシズカ,クマガイソウ,イワカガミ,フタバアオイ,ハナイカダなどです。野鳥のさえずりやキツツキのドラミングが聞こえ,日ごろの疲れが大いに癒されました。(担当者:日詰雅博・向 平和・中村依子・佐伯友美)



  4月4日 第90回理科教育研修会「皆既月食の観察

天候不順により中止となりました。

ページの先頭へ

理科教育に関する情報

日本理科教育学会

LinkIcon詳しくはこちら

日本科学教育学会

LinkIcon詳しくはこちら

日本教科教育学会

LinkIcon詳しくはこちら

日本物理教育学会

LinkIcon詳しくはこちら

日本化学会

LinkIcon詳しくはこちら

日本生物教育学会

LinkIcon詳しくはこちら

日本地学教育学会

LinkIcon詳しくはこちら

ページの先頭へ

LINK

教材や各種授業に関する情報検索に役立つサイト

head_rika.gif
JAXA.jpg
sci_channel.gif
science_news.jpg
JSTバーチャル科学館.gif
banner_meguri2.gif
サイエンスポータル.gif
科学ナビ.gif
Science_window.jpg
理科支援ネット.gif

各大学での理科に関する取り組み

各自治体での理科に関する取り組み