2012年度理科観察実験体験プログラム活動報告
後期の体験プログラム
1月31日 第15回「後期の総括」
今回は,理科観察実験体験プログラムの最終回でした。昨年度は延べ人数で791名の参加でしたが,今年度は述べ人数で1079名の参加がありました。また,個人の参加率も昨年度から比較すると,前期70%以上の参加率の学生は10名から18名に後期70%以上の参加率の学生は13名から13名に通年で70%以上の参加率の学生は11名から25名となっています。参加者数,参加率ともに昨年度を大きく上回りました。アシスタントの学生の努力とがんばりの賜物だと思います。来年度も同様に実施しようと考えています。来年度もよろしくお願い申し上げます。
1月24日 第14回「水溶液の性質」
テーマは「水溶液の性質」で実施しました。ムラサキカイワレダイコンと葉ボタンを用いてpH指示薬をつくりました。つくった指示薬を用いて,身の周りの溶液の液性を調べました。次に,BTB溶液が入ったペットボトルの中をCO2で満たし,そのペットボトルを振った後,起こる現象について確認しました。参加者は一般25名,アシスタント14名の計39名でした。(担当学生:段王里菜,山口 聖,山本みなみ,後藤歩未,和田敬行,長尾有里香)
1月17日 第13回「振り子について学ぼう」
テーマは「振り子について学ぼう」でした。まず,巨大な振り子で振り子の周期に影響するのは振り子の長さであることを確認しました。次に,学生が自作した実験装置を用いて,振り子の色々な振幅で実験を行い等時性を確認するとともに振幅が30°以上の大きさで振り子を振ると等時性が保証されないことも確認しました。参加者は一般23名,アシスタント15名の計38名でした。(担当学生:杉原慶一,上館美緒里,奥田鉄平,山本翼,吉田侑太,木村陽太)
1月10日 第12回「微生物の観察・生物どうしのつながり」
テーマは「微生物の観察・生物どうしのつながり」でした。ミジンコやゾウリムシなどの微生物を実際に観察しました。光学顕微鏡の使い方を確認し,デジタルカメラを使って顕微鏡写真を撮るコツも会得していたようでした。また,スケッチの仕方についても確認しました。参加した学生は,一般25名,アシスタント15名の計40名でした。(担当者:岡下祥子,小林一貴,八塚敦輝,板野賢大,佐伯友美,星加侑姫)
12月20日 第11回「十種雲形カードを作ろう」
地学グループが担当し,「十種雲形カードを作ろう」というテーマで実施しました。まず,雲ができるしくみを解説した後,雲が発生するモデル実験を行いました。次に実際に外で雲の観察を行いました。その後,あらかじめ用意していた写真を用いて十種雲形カードを作成しました。学生達は普段何気なく見ている雲について不思議に思い,深く学べているようでした。参加者は一般23名,アシスタント17名の計40名でした。(担当者:岡崎 晃,柏木沙弥佳,関谷圭右,鈴木康平,新家雅史)
12月13日 第10回「エネルギーと環境に関する観察・実験」
大学院生の1回生が担当し,「エネルギーと環境に関する観察・実験」というテーマで実施しました。具体的には,まず,アーモンドを燃やし,その炎で水の温度を上昇させ,上昇した水温からアーモンドがもつエネルギーを算出しました。次に御幸寺山の土からツルグレン装置で土壌生物を観察する活動を行いました。学生達は,観察できた土壌生物を簡易検索表で同定し,アルコール標本の作製を行いました。普段見慣れていない土壌生物に興味津々で観察していました。参加者は講師役の大学院生4名と一般参加者42名の計46名でした。(担当者:岡崎 晃,小林一貴,段王里菜,別府さん)
12月6日 第9回「溶けるもの・燃えるもの」
テーマは「溶けるもの」で,砂糖,食塩,デンプンの溶け方の違いを観察したり,一度溶かしたものを取り出す方法や様子を観察しました。尿素の結晶できれいなオブジェもつくっていました。参加者は一般27名,アシスタント21名の計48名でした。(担当学生:段王里菜,山口 聖,山本みなみ,後藤歩未,和田敬行,長尾有里香)
11月29日 第8回「月面の観察(2):月の満ち欠けと月面の見え方の変化を観察しよう」
テーマは「月面の観察(2):月の満ち欠けと月面の見え方の変化を観察しよう」でこれまで実施した月面観察のまとめと振り返りをしました。前期にも実施した発泡スチロール球を液晶プロジェクターで投影し,月の満ち欠けを確認する活動を行い,月の満ち欠けがなぜ起こるのか確認していました。また,簡易高度計の作製も行いました。参加者は一般21名,アシスタント19名の計40名でした。(担当学生:岡崎 晃,柏木沙弥佳,関谷圭右,鈴木康平,新家雅史)
11月23日 第7回「地域の自然を観察しよう:重信川の自然観察」
テーマは「地域の自然を観察しよう:重信川の自然観察(生物・地学)」で,重信川上流と下流で,川原の石と生物の観察を行いました。学生は,資料を参考に川原の石や生物を確認していました。小雨が降るときもありましたが,大雨になることなく,日程を終了しました。普段じっくりと見ることがない自然を存分に観察できていたようです。参加者は一般が7名,アシスタント9名,教員4名の計20名でした。(担当:家山博史,日詰雅博,向 平和,佐野 栄)
11月15日 第6回「秋の生き物を観察しよう!」
テーマは「秋の生き物を観察しよう!」で,城山のどんぐりを中心に学びました。3グループに分かれて,先導するアシスタントに引き連れられ,学生達はどんぐりを夢中に拾っていました。また,紅葉している植物の観察を行い,紅葉のしくみなどについても学んでいました。さらに植物だけでなく,シジュウカラやヤマガラなどの鳥も見られ,とても風流な活動であったと思います。参加者は一般22名,アシスタント16名の計38名でした。(担当学生:岡下祥子,佐伯友美,星加侑姫,八塚敦輝,板野賢大)
11月8日 第5回「ヒトの体のつくりと運動」
テーマは「ヒトの体のつくりと運動」で,うでのモデル作製とニワトリの手羽先の解剖を行いました。うでのモデル作製では,筋肉と骨がどのようにつながっているか考えさせるように工夫して指導していました。また,モデルで意識づけた筋肉と骨のつながりについて,ニワトリの手羽先を解剖することで確認していました。昨年度よりさらに工夫されて,わかりやすい内容になっていました。参加者は,一般27名,アシスタント17名の計44名でした。(担当学生:岡下祥子,佐伯友美,星加侑姫,八塚敦輝,板野賢大)
11月1日 第4回「月面の観察(1):月の満ち欠けと月面の見え方の変化を観察しよう」
テーマは「月面の観察(1):月の満ち欠けと月面の見え方の変化を観察しよう」で10月22日〜26日に実施した月の観察に関するまとめを行いました。夕方の観察では,新しく改良された天体の高度・方位計を使用して月の位置の観測や赤道儀式望遠鏡による月面の観察を行いました。まとめの回では,観察した結果を振り返るとともに,11月19日〜27日に実施する天体観察につながる内容の確認を行いました。とても工夫して説明したと思います。参加者は,一般26名,アシスタント17名の計43名でした。(担当学生:岡崎 晃,柏木沙弥佳,関谷圭右,鈴木康平,新家雅史)
10月25日 第3回「いろいろなものの温度と体積にはどんな関係があるだろう?」
テーマは「いろいろなものの温度と体積にはどんな関係があるだろう?」でした。熱の伝導,対流について,実際に現象を確認しながら学べたようです。可視化するために,工夫した教材をたくさん準備することで,一般参加者の学生も楽しみながら,学んでいたようです。参加者は一般25名,アシスタント14名の計39名でした。(担当学生:段王里菜,山口 聖,山本みなみ,後藤歩未,和田敬行,長尾有里香)
10月18日 第2回「光と音の実験室」
テーマは「光と音の実験室」でした。光の利用の歴史から始まり,白熱球,蛍光灯,発光ダイオードの性質の違いの確認し,発光ダイオードは一定の方向に電気を流さないと発光しないことを学びました。音は振動によって伝わることを,真空状態では音が伝わらないことで確認し,色々な素材を使って糸電話を作製し楽しく学んでおりました。本日の参加者は,一般参加者17名,アシスタント23名の計40名でした。(担当学生:杉原慶一,上館美緒里,奥田鉄平,山本翼)
前期の体験プログラム
7月19日 第17回「これまでの観察結果をまとめよう!」
テーマは「これまでの観察結果をまとめよう!」で,これまでの継続観察の結果をまとめました。また,その後,昆虫採集を行い,採集した昆虫の観察を行いました。植物については,ホウセンカ,ゴーヤ,ヘチマの成長過程を経過日数とともに記録写真で振り返りました。動物については,モンシロチョウとメダカの発生について経過日数とともに記録写真で振り返りました。さらに種子の発芽実験については,アシスタントによる追試の結果も示しながらレタスが温度依存的な光発芽種子であることを説明していました。昆虫採集では,ショウリョウバッタ,アゲハチョウ,カマキリなどの昆虫とともに昆虫でないダンゴムシなども採集していました。童心に返って楽しみながら観察していました。参加者数は,一般31名,アシスタント21名の計52名でした。今回で前期の理科観察実験体験プログラムが終了しました。アシスタントが講師役を行うことで,昨年度よりも多くの参加者が集まり,学生の知識や技術,学ぶ姿勢も大きく変容してきたように感じております。ご協力いただいた先生方のお力によるところも大きかったと感じております。大変お世話になりました。厚く御礼申し上げます。
7月12日 第16回「てこやゴムのはたらき」
体をはって実演する講師役の学生てこの規則性を考える簡易天秤を作成するゴムを用いたおもちゃの作成
テーマは「てこやゴムのはたらき」で,3年生「風やゴムの働き」,6年生「てこの規則性」に関する内容を実施しました。教育学部3回生の吉田君を中心に,物理グループの学生が担当しました。まず,ものさしを使って,つり合いがとれるところを探し,簡易のてんびんを作製しました。その後,つり合いがとれるようにおもりをのせていく活動を個人とグループで行いました。次にゴムを用いたおもちゃを作製し,ゴムの性質とエネルギーについて考えていきました。参加者は楽しみながら物理現象の面白さを実感していたようです。参加者は一般29名,アシスタント13名の計42名でした。
7月5日 第15回「空気,水,金属と温度の関係は?」
ガス検知管の説明をする講師役の学生ホウセンカに呼気を吹き込むホウセンカのたたき染めだ液によるデンプンの分解を確かめる
テーマは「光合成について知ろう!」で,理学部2回生の八塚君を中心に,生物のグループが担当しました。まず,光合成の実験等でよく用いられる気体検知管の使い方を説明し,空気中と呼気中の酸素濃度と二酸化炭素濃度を気体検知管で測定しました。参加者達は呼気中の酸素濃度と二酸化炭素の濃度変化に驚いていました。また,光合成産物のデンプンを検出する実験をたたき染め法とエタノール脱色法の両方で実施しました。参加者はそれぞれの結果を興味深く観察していました。最後にだ液によるデンプンの分解を確かめる実験を行い,だ液に含まれる酵素によってデンプンが糖に分解されることを確認していました。参加者は一般26名,アシスタント15名の計41名でした。
6月28日 第14回「空気,水,金属と温度の関係は?」
実験の説明をする講師役の学生巨大なアルコール温度計風船を用いた空気の膨張・収縮実験屋外での気体の膨張実験
テーマは「空気,水,金属と温度の関係は?」で,教育学部3回生の和田君,長尾さん,4回生の山本さん,教育学研究科M1の段王さんを中心に化学のグループが実施しました。内容は,金属球(固体),水(液体),空気(気体)を熱したり,冷やしたりしてその体積変化を観察しました。巨大なアルコール温度計を作製し,身の周りでの利用についても触れていました。さらに温度変化における分子の動きを,シミュレーションする活動を行い,目に見えない粒子の動きについても考えることができるように配慮していました。今回の参加者は,一般26名,アシスタント15名の計41名でした。なお,今回の理科観察実験体験プログラムは,NHK松山放送局より取材されました。7月10日(火)7:45~8:00の「おはようえひめ」内で放送されます。ぜひ,ご覧ください。どのように編集されているかは番組を見てからのお楽しみ。
6月21日 第13回「電気と磁石のコラボレーション」
体で説明する講師役の学生コイルを作成するクリップモーターを作成する電磁石の実験
テーマは「電気と磁石のコラボレーション」で,教育学部4回生の奥田君を中心に,物理のグループが担当しました。まず,コイルの巻き数および電池の個数と電磁石の強さの関係を見いだす実験を実施しました。参加した学生は思っていたより多くのクリップが電磁石に付くことに驚いていました。次にクリップモーターの作製を行い,クリップモーターの原理について説明しました。多くの学生が電気が流れる向きと磁力の方向の関係が理解できていたようです。参加した学生は,科学工作を楽しんでいました。参加者は,一般25名,アシスタント15名の計40名でした。
6月14日 第12回「空気と水にはどんな性質があるだろうか?」
プログラムの流れを説明するシリンジを用いた実験人を粒子にみたてるパラシュートの落下実験
テーマは「空気と水にはどんな性質があるだろうか?」で,教育学部3回生の和田君,後藤さん,長尾さん,4回生の山本さん,理科学部4回生の古信君,教育学研究科M1の段王さんが担当しました。シリンジの中に空気を入れたときと水を入れたときに,押し縮みできるか実験し,空気と水の性質の違いを確認しました。また,粒子性に着目させるため,シリンジにBB弾を入れモデル化を行ったり,人を粒子に見立ててシミュレーションを行ったりしました。最後に,パラシュートの落下を粒子性に基づいて説明し,パラシュートの落下を実際に観察させました。新しい学習指導要領において化学的領域が粒子性に着目することがとてもよくわかるプログラムでした。参加者は一般20名,アシスタント20名の計40名でした。
6月7日 第11回「川原の石を観察しよう!」
説明をする講師役の学生屋外での流水実験川原の石の観察テ実体顕微鏡で火山灰を観察するーマは「川原の石を観察しよう!」で,教育学部3回生の新家君,4回生の関谷君,教育学研究科M1の岡崎君が担当しました。野外で流れる水の働きを実際に観察しました。また,重信川の上流と下流で採集した石の観察を行い,石の特徴を確認しました。最後に火山灰をわんかけ法で観察しました。体験的に学び,学生同士の学び合いも多く見られました。参加者は一般27名,アシスタント13名の計40名でした。
6月6日 第10回「金星の太陽面通過を観察しよう」
多くの学生で賑わう観察会熱心に太陽を観察する学生投影板に描かれた金星日面通過観察に訪れたえみかキッズの子どもたち 世紀の大イベント「金星の太陽面通過」を観察しました。当日は,好天に恵まれ,朝7時頃から約6時間半にわたり観察会を開催できました。1限目の授業開始前,休み時間,昼休みには,大学生,教職員,生協職員,業者の人,一般の人,保育園児と,多様な人々が観察に来ました。太陽投影板に投影した金星通過の様子を観察後,CORONADO太陽望遠鏡による太陽表面やフレアなどの観察も併せて行いました。述べ参加者は有に300名を越える大観察会となりました。
5月31日 第9回「電気のはたらき」
豆電球のつくりを調べる説明をする講師役の学生電気をとおすもの調べ電気をとおすものを調べる学生 テーマは,「電気のはたらき」で,教育学部4回生の山本君が中心に物理のグループが担当しました。内容は豆電球に光を点灯させるように回路をつくる活動から,並列回路と直列回路について学びました。また,豆電球をソケットなしに点灯させる接続を考えさせ,さらに豆電球の内部の観察を行いながら,電球のつくりと歴史まで学習しました。非常にわかりやすいプレゼンテーションのスライドを作成していました。参加者は,一般25名,アシスタント9名の計34名でした。
5月24日 第8回「メダカについて知ろう!・魚の解剖」
メダカの発生の様子を観察する実体顕微鏡での写真撮影学生講師による説明の場面カサゴの解剖 テーマは「メダカについて知ろう!」で,理学部4回生の木田さんを中心に,生物担当グループが実施しました。内容は,メダカの発生を実際に観察し,持参したデジタルカメラによる写真撮影も行いました。次に,カサゴを材料に解剖実習を行いました。参加者は,カサゴにある器官でヒトと同じ器官と異なる器官に関する説明を受け,口から肛門までの消化系がつながっていることを確認しました。メダカの発生とカサゴの解剖を通して,生物の不思議さを実感していました。参加者は,一般29名,アシスタント14名の計43名でした。
5月21日 第7回「金環日食(部分日食)を観察しよう!」
観察会の始まり東中の生徒を交えた観察会雲間より日食が観察できました観察を終え事後学習 地学を担当している学生が,望遠鏡(投影板付き)や巨大ピンホールカメラ,日食観察用メガネを準備しました。参加者人数は,おおよその数で,東中学校より110名(引率教員5,6名を含む),大学生30~40名でした。午前5時頃は雨が降っており観察できるか危ぶまれましたが,かけ始めた6時15分頃には晴れ間より観察ができ,最もかけた7時25分頃には薄雲のため,肉眼で直接観察できる状態でした。8時過ぎくらいから雲が晴れていき,観察用グラスで観察できました。東中学校の生徒は,実際に日食を観察した後,教育学部4年生の山口君から日食が起こる仕組みについての説明を受けました。東中学校の生徒にとっても良い学びの機会になったのではないかと思います。引率の先生より,大変わかりやすいプレゼンテーションだったとお褒めの言葉をいただきました。また,本日は共通教育主催の観察会で山崎先生が,附属小学校の観察会では隅田先生が,講師としてご活躍されております。理科教育講座が大活躍した1日だったのではないでしょうか。
5月17日 第6回「チョウの飼育・種子の発芽条件を調べよう!」
説明をする講師役の学生飼育用チョウの採集発芽実験の準備中種子の作りを学ぶテーマは「チョウの飼育・種子の発芽条件を調べよう!」で,小学校3年で扱われるモンシロチョウの飼育の準備と小学校5年で扱われる種子の発芽条件に関する実験を行いました。担当は理学部の佐伯さんが中心として,木田さん,八塚君,教育学部の星加さん,教育学研究科の岡下さんが担当しました。学生達は実際にモンシロチョウの幼虫をキャベツやケールから採集し,今回は卵から孵化するモンシロチョウの幼虫も実際に観察することができました。また,植物の発芽条件を調べる実験では,子葉にデンプンが蓄えられていることをヨウ素デンプン反応で確認し,発芽に必要な条件を調べるために様々な条件で培養する実験を準備しました。本日の参加者は,一般34名,アシスタント19名の計53名でした。
5月10日 第5回「天文・気象観測の基本スキル」
説明をする講師役の学生模型で月の満ち欠けを理解する太陽投影板で黒点観察日食メガネでの太陽観察テーマは「天文・気象観測の基本スキル」で,教育学部4回生の関谷君,柏木さん,山口君,鈴木君の4名が担当しました。
月と地球と太陽の大きさや距離の関係,月の見え方(満ち欠け)と月と地球と太陽の位置関係などわかりやすく説明した後,液晶プロジェクターを光源として月の満ち欠けのシミュレーションを実施しました。また,日食観察グラスを作製した後,実際に太陽を観察しました。太陽投影版では黒点がはっきりと観察できました。とても,良い体験と学びの機会になっていました。今回の参加者は一般38名,アシスタント16名の計54名でした。今回のプログラムには愛媛新聞より取材がありました。後日記事になる予定です。
4月26日 第4回「ものと重さの関係は?」
説明をする講師役の学生上皿天秤の使い方を学ぶミニトマトの浮き沈みの実験「虹をつくろう!」実験
テーマは「ものと重さの関係は?」で,教育学研究科のM1段王さん,教育学部4回生の山本さん,3回生の和田君,後藤さん,長尾さん,理学部4回生の古信君が担当しました。比重の違いでつくる虹色の溶液やトマトを食塩水に浮かせる実験など工夫された実験を通して,粒子性の基礎を学んでいました。また,上皿てんびんや駒込ピペットの使い方など基礎的な技術の習得にも役立っていると思います。参加人数は一般参加者34名,アシスタント21名の計55名でした。
4月25日〜6月6日
第3回「月と金星を観察しよう!」
4月19日 第2回「生物的領域の観察・実験の基本スキル」
講師役院生によるプログラムの説明真剣にメダカの雌雄を観察する受講生屋外での植物写真の撮り方の練習プログラム後の反省会
テーマは「生物的領域の観察・実験の基本スキル」で,教育学研究科M2の岡下さん,教育学部4回生の星加さん,理学部4回生の木田さん,佐伯さん,2回生の八塚君の5名が講師を担当しました。スケッチの仕方や生物写真の撮り方の基礎的な技術の説明と小学校の教科書で取り扱われているホウセンカの栽培とヒメダカの飼育の準備を行いました。参加者達は真剣に生物を観察し,スケッチを行ったり,ヒメダカの雌雄を区別していました。今回のプログラムの参加人数は,一般参加者32名,アシスタント19名の計52名の参加でした。また,プログラム実施後はアシスタントによる反省会を実施しました。活発な議論がされており,今後のプログラムの充実につながっていくと思います。
4月12日 第1回「ガイダンス」
新学期が始まりましたが,4月12日(木)3限目に,今年度前学期の体験プログラムのガイダンスを行いました。教育学部内外から,55名の参加者がありました。今回は特に,理学部学生の参加が目立ちます。今後さらに,初等理科教育法でも連絡しますので一般参加者はもう少し増えると思います。
今年度の体験プログラムは,昨年とは運営方法が異なり,各回のプログラムを学生が講師として実施します。エネルギー,粒子,生命,地球の4グループを作り,体験プログラムの準備・講師を担当していきます。プログラムの運営,各回のプログラム内容の準備,講師役を体験することで,教師としての資質を高められることが期待されます。早速,1回目の担当グループは3〜4回の打ち合わせを行い,しっかりとしたワークシートを作成していました。次回以降の体験プログラムが楽しみです。